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大阪市中央区の事業承継相談窓口|後継者不在に悩む前に知っておきたい3つの選択肢
「事業承継はまだ先の話」「元気に働けているうちは考えなくていい」——多くの経営者がそう感じているのではないでしょうか。後継者選びも、自社株の引き継ぎ方も、いずれ落ち着いたタイミングでじっくり考えればいい。そう思っておられる方は少なくありません。ところが、実際に相談の現場で見えてくるのは、準備を先延ばしにした結果、選べる選択肢が急に狭まってしまうケースです。後継者候補として考えていた家族や社員に「継ぐ意思」がなかったり、いざ株を引き継ごうとしたら評価額が想定以上に膨らんでいて、多額の税負担に直面したり。事業承継は、決断してから数か月で片づく話ではなく、実務としては5年から10年単位の準備期間が必要になることも珍しくありません。
「まだ先の話」で済ませられない理由
経営者の高齢化が進む一方で、後継者が決まっていない企業は全国的にも依然として多いと指摘されています。大阪市中央区のような都心部のオフィス街でも事情は同じで、創業から数十年を経て、そろそろ次の世代へ、という相談は年々増えている印象です。後継者不在のまま代表者に万一のことがあると、事業の継続自体が難しくなり、取引先や従業員にも大きな影響が及びます。逆に言えば、早めに動き出せば選択肢は広く、時間をかけて条件を整えることができます。事業承継は「そのうち考える経営課題」ではなく、今の決算内容が将来の選択肢を左右する実務だと捉えることが出発点になります。
大阪市中央区にある無料相談窓口「大阪府事業承継・引継ぎ支援センター」
実は、事業承継の入り口として使える公的な相談窓口が、当事務所と同じ大阪市中央区にあります。大阪商工会議所内に設置されている「大阪府事業承継・引継ぎ支援センター」(大阪市中央区本町2-8 大阪商工会議所5階、電話06-6944-6257)では、親族内承継か第三者承継かを問わず、専門家による無料相談を受け付けています。事業承継診断や後継者マッチング支援、専門家紹介といったメニューがあり、「何から手をつければいいかわからない」という段階でも相談できるのが特徴です。中央区・本町・天満橋エリアで事業を営む経営者であれば、こうした公的窓口と顧問税理士の両方を使い分けることで、地に足のついた準備を進めやすくなります。
事業承継、3つの選択肢とそれぞれの現実
事業承継の方法は、大きく分けて3つあります。それぞれにメリットと、実務上のハードルがあります。
親族内承継は、経営理念や社風を引き継ぎやすく、従業員や取引先の心理的な抵抗も少ない方法です。ただし、後継者本人に経営への意欲と一定の能力が求められるほか、自社株を贈与・相続する際の税負担が課題になります。たとえば自社株の評価額が5,000万円程度になっているケースでは、他に大きな財産がなくても、相続や贈与のタイミングによっては数百万円から1,000万円を超える税負担が生じることがあります(実際の税額は財産全体の状況や適用できる控除によって大きく変わるため、個別の試算が必要です)。こうした負担を軽減する仕組みとして、一定の要件を満たせば納税を猶予・免除できる事業承継税制もありますが、適用には計画的な準備が欠かせません。
従業員承継(社内承継)は、事業内容をよく理解した人材に引き継げる安心感がある一方、後継者となる従業員が自社株を買い取るための資金調達が壁になりがちです。金融機関からの借入やMBO(役員・従業員による買収)の仕組みを使うケースもありますが、いずれも金融機関との事前の関係づくりが重要になります。
第三者承継(M&A)は、後継者不在の会社にとって現実的な選択肢として、近年利用が広がっています。専門の仲介会社やマッチングサービスを使えば、社内に後継者がいなくても事業を存続させる道が開けます。譲渡価格の算定や従業員の雇用継続条件など、交渉すべき論点は多岐にわたるため、早い段階から専門家に相談しておくことで、より良い条件での成約につながりやすくなります。
準備に5年、10年かかる本当の理由
事業承継の準備がなぜそれほど時間を要するのか。実務上のポイントは大きく3つです。第一に、自社株の評価額の把握です。非上場企業の株価は決算書の数期分をもとに算定するため、現状を正確に把握するだけでも一定の時間がかかります。第二に、後継者の育成です。数字が読める、資金繰りの感覚がある、取引先や金融機関と対等に渡り合える——こうした経営者としての力は、実際に意思決定を任せる経験を重ねる中でしか身につきません。第三に、資金調達の準備です。株式の買い取りや納税資金の確保には、金融機関との信頼関係の構築が前提になります。いずれも一朝一夕にはいかないからこそ、大阪府の窓口でも「準備には5年、10年かかる」と早めの取り組みを呼びかけているのです。
今すぐできる3つの準備
今日から始められることは、実はそれほど大げさなものではありません。まずは現状を「見える化」することから始めましょう。
- 自社の株価が概算でどの程度になっているか、決算書をもとに一度確認する
- 後継者候補と、経営を「継ぐ意思」があるかどうかを一度きちんと話してみる
- 直近の決算書・試算表を、後継者候補にも共有できる状態に整理しておく
- 事業承継税制など、活用できる税制優遇の要件を確認しておく
- 大阪府事業承継・引継ぎ支援センターなど、無料相談窓口を一度利用してみる
これらはいずれも、経営者お一人で抱え込む必要のあるものではありません。顧問税理士や公的支援機関と役割を分担しながら進めることで、負担を大きく減らすことができます。
事業承継は、株の引き継ぎ方や税負担の話だけでなく、経営理念や従業員の雇用をどう次の世代につなぐかという、会社の将来そのものに関わるテーマです。当事務所では大阪市中央区・天満橋エリアの経営者の皆様から、自社株評価の試算や事業承継税制の活用、資金繰りを含めた承継計画の策定まで、幅広くご相談をお受けしています。「まだ早いかもしれない」という段階でも構いませんので、お気軽にご相談ください。
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