労務

<国民健康保険>来年度から上限額が3万円引き上げへ

今回のテーマは、

『<国民健康保険>来年度から上限額が3万円引き上げへ』です。

 

厚生労働省は、個人事業主やフリーランスなどが

加入する国民健康保険について、

来年度から年間保険料の上限額を3万円増額し、

全体で109万円とする方針を固めました。

 

保険料の見直しについては、少子高齢化に伴って拡大を続ける

医療費の財源確保のためにたびたび行われており、

上限額の引き上げに関してはこれで4年連続となります。

 

□■━━━保険料の内訳━━━■□

国民健康保険の保険料に関しては、

「医療分」と「介護保険」で構成されています。

 

今回の上限額引き上げの対象となるのは「医療分」であり、

今年度の上限額89万円から3万円が増額され、

来年度からは92万円に設定される見通しです。

 

それに対して「介護保険」については、

4064歳の人が納める保険料であり、

こちらの年間保険料に関しては、

今年度の17万円のまま据え置かれることとなります。

 

したがって、来年度の保険料全体の上限額については、

92万円(医療分)+17万円(介護保険)=109万円となります。

 

□■━━━引き上げの影響を受ける高所得者層の割合は?━━━■□

今回の年間保険料の上限引き上げによる影響については、

単身世帯では年収約1,170万円以上の場合に該当すると試算されており、

国民健康保険に加入する世帯のうち、約1.5%が対象となる見込みです。

 

なお、今回の上限額の見直しは、

ボリュームゾーンである中間所得者層の

負担を抑えつつ、必要な財源を確保するためには、

高所得者層の負担が必要であるとの計算結果に基づいています。

 

□■━━━まとめ━━━■□

毎年のように保険料上限の引き上げが続く国民健康保険ですが、

来年度も3万円の増額が行われる見通しとなりました。

 

上限額引き上げの対象となる世帯については、

全体の約1.5%とのことですが、少子高齢化社会の影響は

今後も続いていくことが予想されます。

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